永劫回帰と輪廻。永劫回帰と輪廻転生は全く異なる概念であり、永劫回帰は、単にこの宇宙において質量が保存され、そして時間が無限であるのならば、いつかは全く同じ状態になるだろうという発想から来ており、一方、輪廻転生の方は、エネルギーが保存されるのであれば、肉体が滅びても「生きたい」という意識的なエネルギーが消えるわけではないので、どこかの肉体に宿るだろうというような発想から来ています。永劫回帰(永遠回帰)とは、ニーチェがルサンチマンやニヒリズムを脱却するものとして考えた「この生が何度も何度も繰り返されるとすれば…」ということをもって今の生を肯定する試みであり思想になります。
永劫回帰(永遠回帰)